SHRTURL

「Andreessen HorowitzがY Combinatorを買収!?」

「買収総額は26兆6,000億円!?」

エイプリルフールでもない6月、米国版TechCrunchに掲載された世紀の買収を記事が、テック業界に震撼を起こしました。

本騒動の裏側に迫ります。

買収はデマ

もちろんそんな買収あるわけありません。

買収の話は全くのデマです。

一方で、このデマがテッククランチに掲載された、正確に言えば多くの読者がそう信じたのは事実。

一体どうやってこんなことが起こったのでしょうか。

http://shrturl.co/

この騒動の裏で糸を引いていたのは、 http://shrturl.co/ 。

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「Faking the web since 1942(ウェブを偽装して72年)」のタグラインにある通り、既存のウェブサイトを基に、偽装のウェブページを制作出来てしまうんです。

しかもその手順も超簡単。

ハッキングに関する知識なんて必要ありません。

実際に、プログラマーでも何でもない私でさえものの5分で「Facebookを買収」出来てしまったのです。

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使い方

仕組みはどうなってるのか分かりませんが、簡単に使い方だけご紹介しておきましょう。

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まずはトップ画面に改ざんしたい既存ウェブページのURLを入力します。

今回は、グロースハックジャパンの昨日の記事「グロースの源、リテンション改善に活用したい15項目のチェックリスト」のURLを使ってみます。

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すると一見見慣れた記事ページに飛ぶ訳ですが、よくよく下を見ると、気味の悪いピノキオと「Done editing?[Save & Finish](編集は終わりましたか?[セーブして終了])」の文字が。

何を編集すれば良いのかと軽くタイトルに触れてみると…

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なんとびっくり!タイトルの改ざんに成功しました!

更に画像をクリックして代替画像URLを入力すると…

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うわぁ!!!居るはずもないカツオ君(!?)が!!!

文章も改ざん可能か試してると、もちろん自由自在にカスタマイズが可能でした。

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散々遊んだのでセーブして終了すると、2つのURLが提供されます。

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① http://shrturl.co/kRyzG

② http://bit.ly/Ug00O6

これらのURL、48時間で消えてしまうそうですが、実際に飛んでみると、タイトルもカツオ君もしっかり変わっています!!!

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見事に改ざん成功です。

結局どちらも①のURLに飛ぶのですが、bit.lyの方が見慣れていて騙しやすい効能があるみたいです。

最後に

知人がシェアした記事をクリックして一瞬信じ込んでしまった筆者なので、今後SHRTURLを使った色々ないたずらに惑わされるかもとドッキドキです。

Facebookなどのアプリ内で開くとURLがチェック出来ないので、怪しいと思ったらまずはURLをコピーするくせをつけましょう!