なお、本記事は多くの企業の成長支援をしているGrowth DevilのFacts About Growth Hacking Everyone Thinks Are Trueという記事を翻訳しています。
グロースハックについて間違った認識が広まっている?
みなさんは「グロースハック」という言葉を耳にすると、なにか小難しいよくわからない専門的なもので、あまり手を出したくないと思いがちかもしれませんが、実はグロースハックの基本的な考えはそれほどとっつきにくいものではないのです。
どんなビジネスにおいても、事業を発展させること(そしてそこから売上を立てること)を最大のゴールとすると思います。そしてグロースハックの目的もまさにこれと同じなのです。しかし、細かい部分にばかり着目してしまうと、これが漠然とした小難しい話に思えてきます。
今回は多くの方がグロースハックについて持っている間違った認識について4ポイントにまとめてご紹介したいと思います。
1. グロースハックは技術的なものである
グロースハックとは、なにも技術的な話ばかりするわけではなく、今あるリソースの中で、いかにクリエイティブで効率的な方法を探しだして、より多くのユーザーを集められるのかという取り組みです。つまり、どんな手段であれ、より多くの顧客に自分のプロダクトを買ってもらうための方法を見つけさえすれば、コードを書いたりしなくとも優秀なグロースハッカーになることだってできるのです。
2. グロースハックはただのバズワードである
マーケティングは顧客基盤を拡大させるためのものとされています。これはグロースハックにおいても同じことが言えます。そのため、グロースハックとはマーケティングで従来言われている概念をただ新しく、聞こえをよくするために言い換えただけのものだと考える人もいます。
たしかにマーケティングはグロースハックと似ているので、よりよいグロースハッカーになるということはマーケティングを基礎から学んでいくこと、とも言えるかもしれません。しかし、印刷広告やテレビCMなどの型にハマったやり方をする従来のマーケターに対して、自社のプロダクトを売るための革新的な方法を見つけ出そうとする点でグロースハッカーとマーケターは異なると言えるでしょう。
3. グロースハックは簡単で即効性のある解決策である
グロースハックを効果的に行っていくためには他にはない独創性が必要になります。仮説を立てたとしても、ほとんどの場合は期待を裏切る結果になってしまいますが、それでも何度も何度も立ち向かっていくことが必要です。あっという間にグロースハックできた!なんていう、そう都合のいいことはありません。
ここで肝心なのは、Twitterアカウントを作ってビデオムービーでも流せば、今までやっていなかったことだからと、それでもう完璧なグロースハックになっていると思い込んでいる人がいるということです。
4. クチコミで流行らせてしまえばよい
バイラル(ユーザーの口コミ効果)でプロダクトの認知を広める…言葉でいうのはとても簡単ですが、いざやろうとなると難しい問題です。仮にうまいこと口コミで拡散していったとしても、それが直接に売上やユーザー数の増加に繋がるとは限りません。
広告やビデオを流行らせることはたしかに事業の成長につながるかもしれませんが、それをしたからといって必ず成長が約束されているとは言えません。バイラリティーはグロースハックのやり方のひとつにしかすぎず、他にも方法はたくさんあることを頭に入れておくべきなのです。
まとめ
しかし、これは多くの人が勘違いをして抱いているイメージで、プログラミングができなくてもよいグロースハッカーにはなることはできます。(実際にSean Ellis氏自身も「プログラマーがグロースハッカーに向いている」とは言っていますが、「最終的には好奇心をもってユーザーと向き合えれば、必ずしもプログラマーである必要はない」としています。参考:プログラマーがGrowth Hacker(グロースハッカー)に最も近い存在なのはなぜ? Dropbox育ての親Sean Ellis氏に聞いた)
グロースハックの基本となる考え方はマーケティングと大きく変わらないですが、違いはそのアプローチ方法にあります。従来のマーケティングのような型にはまったやり方とは違って、自社の強みを生かした独自の方法を探し、仮説を立て何度もテストを繰り返していく中で、プロダクトを成長させていくのがグロースハックなのです。-growth hack japan
記事情報
本記事は国際的なグロースハックエージェンシーであるGrowth DevilのFacts About Growth Hacking Everyone Thinks Are Trueという記事を翻訳しました。こちらのブログはWall Street JournalやWired Magazineにおいても紹介されています。Growth Devilはテクノロジー系のスタートアップの資金調達や急速な成長のための手助けをしながら、起業家のサクセスストーリーを発信しています。